リビング人は自分の、また家族の生活を幸せに、豊かにしたいと家を建てたり、リフォームしたりします。しかしその時・・ ほとんどの方は、工法、広さ、デザインやランニングコスト、設備機器など、物理的な、ハードの部分にこだわる反面、自分の生活-暮らしといったソフト面を真剣に考えていないようです。
例えば、「リビング」という部屋があります。本来人が集う空間ですが、テレビを点けることで集う-団欒となります。(行き場のないお父さんがいることはありますが、)つまりリビングはテレビ室になっているのです。(それにしては広すぎませんか?)
実は、我が家もリビングのソファーに乗っているのはペットの犬か洗濯物で、たまに家族がいるときも床に座ってソファーは背もたれ状態です。つまり、住まいの形が(家具も)家族の暮らしに合っていなく、逆に暮らしのほうを住まいの形に合わせているご家庭が多いのです。

スーツを着たときとTシャツのときでは気分がガラッと変わるように、毎日の生活の器としての住まいは住む人の暮らし-人生をも変えます。洋服でサイズやデザインを選ぶように、住まいをこれからの人生に合わせることで、暮らしを楽しく変えることができるのです。
20~30代、40~50代 そして60代、70代 とチョット乱暴な分け方ですが、世代や家族構成、ライフステージによって暮らしは変わってきます。また人は10人十色、その人の生き方や暮らし方、体調もそれぞれ。生活-中身が変われば空間-器も変えるのが道理で、どうせ変えるならば(たとえ一部屋でも)これからの人生を楽しくするような、自分流の住まいを考えてみませんか?

(住まいの応援隊 一級建築士)