「図解雑学 危険学」(畑村洋太郎著、ナツメ社、B6版)
「危険学」とは変わった名前の学です。「あらゆる危険を先回りして考え、事故を未然に防ぐための対策を講じることを学ぶ―それが『危険学』です」と説明しています。信念は「安全に不思議の安全あり、事故に不思議の事故なし」。
この本は、さまざまな事例を見開き一項目、右ページには図が描かれ分かり易く解説されています。例えば「ヒヤリハット体験の収集」(これは介護現場でよく言われる)、「実態に合わなくなると『裏マニュアル』が横行する」(JCO臨界事故)など。
著者は、東電福島第一原発の政府事故調査委員会の責任者でした。「責任追及が弱い」と批判されましたが、筆者の言いたいことは「責任追及を自己目的化してはならない」(p.200)に書かれています。