心が躍るミュージカル&音楽

1234子供の頃、私の通っていた小学校に劇団四季がやってきた。演目は「ベニスの商人」。その中には市村正親もいて、彼は道化役を演じていた。その当時の劇団四季は少数精鋭という感じで素晴らしい役者が活躍しており、いっぺんで演劇の虜になった。

長野は当時「劇団四季」が「子供のためのミュージカル」などで数多く公演していた地だったので、中学高校時代も公演が来ると良く観劇に行っていた。それは大人になってもしばらく続き、「オペラ座の怪人」「ウェストサイド・ストーリー」など、素晴らしい歌とダンスを観る度に、どんどんミュージカルの世界に魅かれていった。
最近では、日本でもミュージカルメインのミュージカル俳優なるものが出始めているが、韓国はその比ではない。大学路(テハンノ)という、芝居やミュージカルを行う小さな小屋が密集した場所があることも、ミュージカル俳優という職業が確立している大きな要因かもしれない。
私自身も大学路で観たミュージカルによって、役者と客席、または客同士が『繋がる』という楽しみを覚えてしまった。それがずぼずぼと底なし沼にハマった原因である。

2005年当時韓国で大変人気があった「ヘドウィク」というミュージカルは、トランスジェンダーの歌手がライブ中に歌いながら自分語りをするミュージカルで、特に『繋がりやすい』ストーリーだった。俳優は常に客席に語りかけているし、客席も答えたり一緒に歌ったりする。当時はそれがとても楽しくて、違う役者で何度も観たりした。主役により作品の色がまったく変わってしまうという面白みもあった。日本でも何人か演じているが、三上博史の「ヘドウィク」は他の追随を許さないほど素晴らしかった。
その頃だろうか、ミュージカルを見るとサントラを購入して良く聞くようになったのは・・。
「レ・ミゼラブル」「ヘアスプレイ」「レント」「ジキル&ハイド」等、好きなミュージカル音楽は数多くあるが、私の1番のお気に入りは「コーラスライン」。2008年には映画にもなった。2006年にブロードウェイで16年ぶりの再演のためのオーディションがあったのだが、この映画はその様子がそのまま映画になったもので、出演した役者の卵たちがリアル「コーラスライン」を演じている。真実の葛藤や涙が胸を打つ、私の大好きな作品だ。「コーラスライン」を見たことが無い方もビールのCMなど、音楽はきっとどこかで耳にしているはず。
ミュージカル音楽は悲しみや喜びをメロディに乗せて歌っているものが多いので聞くだけで心を揺さぶられる。しばらく聴いていなくても、聴いたとたんその場面が鮮明に思い出されるのだ。