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多世代の福祉ニーズに応える ふくしの生協
2020-03-18

新型コロナ 冷静な対応を !

(理事長 田尻孝二)

 新型コロナウイルスの感染の拡大が続いている。訪問介護や高齢者施設の現場職員はマスクや消毒用アルコールなど不足する中で不安も大きいだろう。
新型コロナに対する一連の事態を見ていくつか気付いた点がある。

一つは手洗いの重視だ。なるほど知らないうちに自分の手が幾度となく目や鼻や口元に行っている。外で色々なものに接した手がこんなに顔を触っているとは思っていなかった。
そうなると、電車に乗った後など手洗いをしないと気持ちが悪い。洗いすぎてハンドクリームが必須になった。
ただ、今まで厚労省のホームページのインフルエンザ等の感染防止策の1番目は咳エチケットだった。それが、本号に転載したコロナ対策では咳エチケットの順位が後退している。極端なマスク不足を反映しているのだろうか。
二つ目は経済での隣国との密接な繋がりだ。中国人の観光客が町にあふれているのに改めて気づき、日本の自動車会社が操業を縮小したことから部品供給者としての面を知った。マスクの生産者として存在の大きさをさらに実感した。
政治と経済は別の軸で動いていることがわかる。

同時に深く考えさせられたこともある。
 一つは感染予防のために行う活動の制約がどこまで許されるかだ。中国での感染封じ込めの様子がネットで紹介されていた。
画面には南京の街路が映される。地下鉄の乗降口での体温チェック、乗車後はスマホでQRコードをスキャンすると乗車情報が記録される。会社でも毎日社員全員の体温を測り政府に報告、行動記録もスマホに蓄積する。南京はこの徹底した封じ込め施策で新規感染者ゼロを実現したという。
素晴らしい取り組みと評価する半面、その強権的な手法には薄ら寒いものを感じる。成果と弊害のバランスを取りながら考えることが必要だろう。
感染予防のために多数の人の集まるイベントなど次々に中止されている。私たちの事業も少なからぬ影響を受けている。
経済活動が縮小し休業を余儀なくされている人も多い。働かなければ収入は減るし、長期化すれば生活が困窮するものも出てくる。しわ寄せが最初にやってくるのは非正規雇用で働く人々だ。そして、中小の事業者には休業を十分に補償するだけの体力がない。
目的がどんなに正しくても実施した対策が別の不都合を生み害悪となったら本末転倒だ。
二つ目は、この国のお金の使い方だ。コロナ対策費は2700億円という。一方で辺野古の建設費用は9000億に上ると言われる。コロナの脅威は目に見える。辺野古はいったい誰を標的としているのだろう。今回、顕わになった国と国の間の依存関係を見ても仮想敵国の認定など単純にできるものではない。必要な手当と国民が合意できるものに税金は使っていただきたい。

買占めがおきたり新たなハラスメントがあったり、私たち自身が落ち着きを失っているように思う。こんな時こそ、冷静さを失わずに日々の活動を続けていこう。

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