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多世代の福祉ニーズに応える ふくしの生協
2021-05-21

この国を動かしているのは・・・

新型コロナ感染症の流行がおさまりません。今日、テレビをつければ、どの局もワクチンの接種予約の混乱を伝えています。
コロナはこの1年私たちの主要な関心事でした。ひとつの問題を、これほど国民一人一人が我がこととして考えたのは、初めての経験ではないでしょうか。
コロナ対策については立場により意見が分かれます。経済と感染防止のどちらを優先するかの議論が何回も繰り返されました。経済活動を制限すれば生活に影響する事業者と、コロナの重症化リスクの大きい高齢者では大きく意見が分かれます。また、ゆるやかな規制を望む若者と、より厳しさを求める高齢者では世代間の分断も生まれました。
しかし、この分断は時の経過で様変わりしてきたように見えます。大阪の現状は、このような議論を許しません。また、変異株の流行が若者の意識を変えてきています。
はっきりしてきたのは国の無策です。必要なワクチンの確保、変異株流入を防ぐ水際対策、肝心のところはおろそかにされてきました。
全国民にばらまいた布製のマスクを誰がしたのでしょう、GoTo事業は、本当に困っている人の益になったのでしょうか。この国を動かす人たちが実施した場当たり的なコロナ施策にどれほどの効果があったのかは、何一つ検証されないでいます。
そこには過去から学ぶ姿勢は見られません。科学的なエビデンスもなく、実際的な計画も持たずに多くのコロナ対応策が行われています。それが最も端的に表れているのがオリンピック開催問題です。
二か月後に迫っても観客を入れるかさえ、決まっていません。また、医療体制のような運営のかなめも、スタッフ確保が難航しています。一方で、国は高齢者のワクチン接種は7月中に完了せよとの大号令を発しています。アクセルとブレーキを同時に踏むような施策があいかわらず続いています。
国民は開催の意義を見つけられないでいます。そういえば、「オリンピックはコロナ禍で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある」と語った大臣がおられました。
最も憂慮すべきは、国民の大多数が今夏の開催に反対しているという事実に国が目をつぶっていることです。誤りを認めず、黒を白と言いくるめてしまうような最近の風潮は、コロナについては通用しません。国民、一人一人の命にかかわる問題だからです。
私たちはもっと声をあげましょう。おかしいことはおかしいとはっきりと言うべきです。この国を本当に動かすのは私たち自身です。

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