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多世代の福祉ニーズに応える ふくしの生協
2020-03-15

純碁体験会

「純碁」は新宿社会福祉協議会の持ち込み企画である。元本因坊の王先生が広めている囲碁のゲームで、囲碁を知らない人でも10分で囲碁が打てるようになるというものだ。

先ず王銘えん(オウ メイエン)先生を紹介しよう。15歳から囲碁を始めて、林海峰先生などに学び、第55期、56期の囲碁の本因坊にまでなった、日本棋院9段の棋士である。将棋で言えば差し詰め羽生先生のような方でしょうか。最近では囲碁のAI(人口知能)の開発顧問としても活躍している。何年か前に人口知能AIが初めて囲碁で人間に勝ったとニュースにもなった。
さて、王先生の話は囲碁の普及についてから始まった。囲碁は難しいと思われがちなゲームだが、将棋に比べて簡単なルールと言う。相手の石を「囲め」ば取れるというのだ。だが、初心者が最初から大きな碁盤で囲碁を打つことは、初心者レベルからの大きな飛躍が必要となるため、碁の力がある人だけが囲碁を打てるようになるそうだ。そこで先生が考えたのが「純碁」である。初心者用に9マス×9マスの碁盤または7マス×7マスの碁盤を用いて10分ほどの時間で1局(1勝負)できるようにしたものである。初心者は1局を最後まで打つことでどうなれば、ルールや幾何学的認識、勝つか負けるかが順序よく理解でき、直ぐに囲碁へ移行できるというものだ。

令和2年2月21日「純碁体験会」には20人ほどの参加者が集った。毎日の様に碁を打っている人と全くの初心者が対局している。黒石、白石を交互に石を置いていくうちに、気が付くと自分の石がごっそり取られる状況になっている。初めて「囲む」の意味が実感できる。だから会話も弾む。囲碁の上手い方の組み、女性同士の組み、男女の組みなど様々に楽しんだ。全員に配られた碁石とA4判の碁盤はお土産となった。参加者が持ち帰った碁石と碁盤で純碁を楽しむことで、新たに囲碁を楽しむ人が増えれば、王本因坊の活動が報われるのであろう。

(上落合地域交流館 館長)

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