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多世代の福祉ニーズに応える ふくしの生協
2021-01-15

心に寄り添う

介護職の入門資格『介護職員初任者研修講座』を受講しました。通信と通学を組み合わせ4ヶ月で資格取得するコースです。スクーリングの様子を紹介いたします。
「では、チームに分かれてベッドを作ってくださーい!」先生の掛け声で実習が始まります。まずはベッドメイキングから。受講生同士が介護役、利用者役となり授業を進めます。
 ベッドから車椅子への移乗。着替え・食事・入浴・排泄介助など。日を追うごとに難易度はアップ。先生のデモンストレーションを必死にメモする生徒たち。ボディメカニクスを活用した動き。
 相手と重心を合わせ、移動する方向に足先を向ける。頭で理解しているつもりでも、なかなか思うようにはいきません。「もう一回いいですか?」と何度も同じ動きを練習しました。グループワークでは介護計画を作成。「発語が困難な利用者さんに、どのように声掛けをしていきますか」「3ヶ月後の自宅復帰を目標に段階的なリハビリを提案しましょう」と活発に意見を交わします。年齢も職業も違う仲間たちとの学びは、新鮮で楽しい時間です。技術以上に求められたのがコミュニケーション能力。チームメイトたちと利用者対応を模索する日々。
13日目は第一回実技評価。試験課題は<ベッド上での着替えと車椅子への移乗を手伝い、面会に来た家族の待つロビーへ案内する>という設定。緊張します!お部屋のドアをノック3回「職員の○○です。入室してもよろしいですか?」から始まる試験。先生が採点表を片手に見守ります。適切な声掛けができたか?過不足ない介護ができたか?10名の生徒が順番に試験に臨みます。2日間の実技評価と最終日の筆記試験に合格すれば修了です。
「介護職は自分を成長させてくれる仕事です」介護士歴20年、という先生。「悲しみのなかにある人にどんな言葉をかけますか?」お話を聴く。背中をそっとさする。一緒に泣く。スタートラインに立ったばかりの私達は答えを見つけることができませんでした。
大切なのは心に寄り添うこと。傾聴、受容、共感、そして尊厳について考えた15日間。合格発表の日は皆、晴れやかな笑顔。今日は終わりではなく始まり。少しだけ成長した生徒たちはそれぞれの道を歩き始めます。支えてくださった皆さん、ありがとうございました。

                                 中落合地域交流館 樋口美枝

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