約10年前、行きつけの古着屋で運命の1枚と出会った。濃紺の生地にオレンジの花柄が魅力的なキャミソールワンピース。一目惚れだった。

この1枚をきっかけに、収集が始まった。(現在、収集はお休み中)

デザイナーズヴィンテーシでありながら、まだまだ収集者が少なく、他のブランドに比べて値段が安く手に入れやすかったため、どんどんのめり込んでいった。

あまり有名ではないが、ダイアン・フィリスと言うデザイナーの商品で、ラップドレスで有名なダイアン・フォン・ファステンバーグのセカンドラインとも言われていた。しかし詳細は不明である。

ダイアンのワンピースはプリーツやフリル・タッセルと言った特徴がいくつかあるが、何と言っても一番の魅力はテキスタイル。毒々しい色使いでありながら、どこか品のある個性的なプリント柄が特徴的だ。例えば、人の顔や架空の動物がモチーフになっていたり、全体的にヒョウ柄が施されていたりする。さらに、織り柄まで入っているという繊細さ。そこまで細かなテキスタイルでありながら、全体にプリーツ加工を施してしまう大胆さにとても驚いた。

この情報だけ聞くととても派手な印象を受けると思うが、実際に着てみると不思議と派手さが気にならない。やはり服は「着てこそだ!」ということを実感出来る一着である。

コツコツ集めていって、現在では数十着を所有するまでになった。注ぎ込んだ金額を計算するのが少し怖いくらいだ。

今は着る機会は減ってしまったが、眺めているだけでも幸せを感じられる。ダイアンのワンピースは私にとって、それほど「お気に入り」なのである。