toggle
多世代の福祉ニーズに応える ふくしの生協
2021-03-15

コロナ禍で考えたこと

この数日、緊急事態宣言がいつ解除されるのかに注目が集まっています。繰り返されるのは、感染防止と経済優先の綱引きです。コロナには私たちのだれもが強い関心があり、それぞれ自分の問題として考えています。私にも1年のうちにいろいろと見えてくるものがありました。
コロナ終息は皆の願い。そして経済が回らないと困ることは誰もが承知しています。綱引きが生じるのは、それぞれの立場と状況の評価が違うからでしょう。事態が今回のように
長く続くと、双方の意見や主張に微妙な変化があらわれてきます。感染防止の規制を緩めて欲しいのは飲食業や観光業に携わる方々、防止を徹底して欲しいのは医療従事者、感染に
不安を覚える大多数の国民です。しかし、テレビなどを通じて、飲食店の経営者の窮状を訴える声を聞くと、国民の気持ちも経済の方に揺らぎます。逆に、対策分科会の経済側の委員が医療側の話を聞くうちに感染対策の強化を訴えるようになります。医療現場のひっ迫が連日紹介されと、飲食店主の中には「本当に辛いけれど、今は仕方がない」という人もあらわれます。それに加えて、高リスクの高齢者は立場を超えて微妙な連帯が生じます。
多くの声に耳を傾け、全体を広く見ることで正しい判断が生まれます。異論はたくさん出ても相手を尊重する日本人は、今のところ分断されていないようです。ただ、コロナによる通常医療への影響、自営業者以外の困っている方々の情報、航空や鉄道など大企業の損害は、あまり伝えられていません。これらにも目を向ける必要があります。
現在の時点では、いったんはコロナを完全に押さえ込まなければ経済の復活もありません。議論すべきは、規制により損害を受ける人たちを支援する実効的な助成法です。本来、ここをリードしていくのが政府の役割でしょう。専門家の意見を集約し、国民の声を反映させたコロナ対策を実施して欲しいと思います。
まだまだ、考えたこと気づいたことはたくさんあります。日本人がおとなしいこと、国民皆保険はすごいこと。デジタルも薬の製造技術も世界に比べて遅れていることとか。
組合のことでいえば、インターネットを使ったテレビ会議はとても便利なようです。事業所の管理者会議、館長会議、研修もリモートでできるようになりました。発言も活発になります。数少ない幸いです。
とはいえ、卓を囲んでの大人数の語らいが懐かしい。禍もいつかは終わります。その日のために、もう少しの辛抱です。
(理事長 田尻孝二)

 

関連記事